20171114

ヨコトリ2017

行ってから2ヶ月以上経っちゃったし、
もう閉幕してしまったけど、ヨコトリ2017から、
お気に入りをふたつ。メモ。




ダントツお気に入りは
ラグナル・キャルタンソン(Ragnar KJARTANSSON)《ザ・ビジターズ》

立ったまま見る1時間以上の映像作品、というかインスタレーション。
真っ暗な展示室内に、スクリーンが9つ。
歌ったり演奏したりしているおじさんやお姉さんが8人。

見始めたのが始まって数分、というところだったのかな。
初めは、その作品がどういうものかよくわからなかった。

だけど、展示室内をぐるぐると歩き回って、
それぞれの映像(スピーカー)に近づくと、かすかに、
他の映像に映ってる人の音が聴こえてて。

それに、あれ?あの奥に見える壁紙、向こうの映像の壁紙と一緒じゃない?とか
もしかしてこのピアノの向こうにこっちのピアノがある?ってなったり。
そして、時間が経つにつれて、自由に動き回る人々。笑
いなくなった!と思ったら違う部屋にいて。

そんなかんじで、見ているうちに、彼らは同じ屋敷の中にいて、
お互い姿が見えない状態でヘッドフォンから互いの音を聴いて
演奏したりしているってことがわかってね。

最終的には、1箇所に集まって、歌いながら、外に出かけていった。
それにつれて、我々鑑賞者も最後は展示室の1箇所に集結して。
作品の中だけじゃなくて、外ともつながったかんじ。

で、映像の中の後ろ姿が、小さくなるまでずっと映された映像。
本当によい作品だった。感動した。
今回のヨコトリでは、ダントツのおきにいり。


ちなみに、映像の頭には彼らが屋敷内に散り散りになる場面があったのね。
=「これはみんな同じ屋敷内にいるけどヘッドフォンから音を聴いてるのよ」
って説明がなされてた。

だから、タイミングよく初めから見れていたら、
これはどういうこと??って疑問も湧かなかったでしょう。
そしたらわたしはこの作品をこんなにも面白いと思わなかっただろうな…。

初めから見られるのがいちばんベストだと思うんだけどね。

いろんなタイミングって大事。




あとは点在していた瀬尾夏美さんの作品が好き。



一見して、わあかわいらしい!って思ったんだけど、

でも、文章は、うまく言葉にできないんだけど、
なんか、こう、心に迫ってくるものがあった。
詩か物語か、淡々と語られていて。
それが、穏やかな絵とのギャップがすごくて、すごく、心に残った。

あと鉛筆のドローイングが畠山直哉さんの写真とつながってて
それもああいいなあと思った。



それと、この、赤レンガ倉庫にあった作品。



後で作家名調べとこうと思って、帰ってきてから調べたら、
これまた瀬尾さんので。
ああやっぱりこの方の表現が好きなんだなと思った。


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